『ロスト・シンボル』読みました。
2010年03月24日 『ロスト・シンボル』読みました。
アメリカの作家、ダン・ブラウンの「ラングドン教授シリーズ」の第3作、『ロスト・シンボル』を読みました。
春休みに読むのにちょうどいいと思い、取り寄せたのですが、届いたその日から手が出てしまい、結局、春休みに入る前に読み終えてしまいました。
ネタバレになるので内容にはあまり触れられませんが、前作までの『天使と悪魔』や『ダ・ヴィンチ・コード』がヨーロッパを舞台としたのとは違い、今回はアメリカが舞台です。「宗教象徴学」の素材になるような文化的な厚みが、果たしてアメリカにあるのだろうかと、作者も懸念していたようですが、その問題は見事にクリアしています。なるほど、建国して250年近くもたっているので、アメリカでもそのような歴史的な素材が腐葉土のように堆積しつつあるようです。それは、ニコラス・ケイジ主演の映画『ナショナル・トレジャー』シリーズを見ていても分かります。
この「ラングドン教授」シリーズの前2作は、歴史的遺跡を舞台に宗教結社が関わる謎の事件が起こり、ラングドン教授が専門とする宗教象徴学の博識を駆使して解決する、という経過を辿ります。24時間ノンストップ・ドラマとして設定されていることも、いったん読み出したら離れられなくなる理由です。今回の事件に関わっているのは、秘密結社のフリーメイソンです。折しも、日本では総理大臣の鳩山由紀夫氏の掲げる「友愛」が、フリーメイソンに由来するという説もあります。アメリカ建国の歴史に見え隠れする、ようにも思えるフリーメイソンを学習するのに、この『ロスト・シンボル』は、絶好の機会となるでしょう。
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