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スペインの独裁者の残像

2008年12月23日 スペインの独裁者の残像

スペイン本土に残る最後のフランコ像が、撤去されたそうです。写真は、12月23日(火)の朝日新聞朝刊の記事です。

フランコ総統の銅像

フランシスコ・フランコ(1892〜1975)は、いわゆるスペイン内戦(1936〜39)後、総統としてスペインに36年間の独裁体制を敷いた軍人です。

「スペイン内戦」とは、1931年のスペイン革命後の共和派政府に対し、反共和派に支持されてフランコが1936年に反乱を起こし、ナチス・ドイツやファシスト党独裁のイタリアなどの支援を受け、1939年に勝利して、スペイン政府の総統に就任するまでを言います。

しかし、フランコ総統は、その後、ドイツやイタリアとは距離を置き、第二次世界大戦中も巧みに中立を貫きました。その結果、敗戦とともに独裁体制が崩壊したドイツやイタリアと違い、第二次大戦に参戦しなかったスペインでは、戦後も長く、フランコ総統の死まで独裁体制が存続することになりました。

フランコ総統の死後、後継者として指名されていた、ファン・カルロス(1938〜。スペイン革命で退位したスペイン・ブルボン朝のアルフォンソ13世の孫)が国王に即位しました。おそらくは独裁的な政策を継承するだろうと、保守派からは期待され、進歩派からは懸念されていたカルロス国王は、立憲君主制の下で、予期に反して西欧型の民主主義路線を推し進め、「スペインの奇跡」と言われる体制移行を成し遂げました。今年11月には国賓として来日しています。

スペインは、歴史的には、北アフリカからジブラルタル海峡を越えて進出してきたウマイヤ朝以下のイスラム国家に属したこともあります。その間の718〜1492のキリスト教徒による対イスラム戦を国土回復運動(レコンキスタ)と言います。

西欧諸国の中でも、スペインは、そのような特殊な歴史と、その結果として特殊な文化・風俗を持っています。アントニオ・ガウディの設計による、今も建設中の教会サグラダ・ファミリアは、その象徴と言っていいでしょう。

ところで、スペイン内戦には、共和派にはソ連の援助と共に、世界各地から「国際義勇軍」と言われる人たちが参加しました。スペインの文化を愛する自由主義者が多く、その中にはアメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイや、イギリスの作家ジョージ・オーウェル、フランスの作家アンドレ・マルローらがいました。

中でもヘミングウェイは、スペイン内戦での体験を直接の素材とした長編小説『誰がために鐘は鳴る』を1940年に発表しています。これは、1943年に映画化され、今でも時折テレビで放映されますから、見た人も多いでしょう。

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