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J'aime Paris! (4)アンボワース城

2008年05月23日 J'aime Paris! (4)アンボワース城

シャンボール城の次は、アンボワーズ城に回りました。

この二つの城は、ロワール川の渓谷にある他のいくつかの城とともに、「シュリー・シュル・ロワールからシャロンヌまでのロワール渓谷」という名目で、ユネスコの世界遺産に登録されています。

二つの城は、ともに フランス国王フランソワ1世(1494〜1547)とレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)が関わっています。アンボワーズ城は、フランソワ1世の居城でした。1516年、ダ・ヴィンチは、招かれてフランスを訪れ、結局、晩年をこの地で過ごし、亡くなりました。「モナ・リザ」は、ダ・ヴィンチが最後まで身辺に置いて完成させようとしていた数点の作品の中に含まれていて、今はフランス所有の、ルーヴルの至宝になっています。(「モナ・リザ」は、手の部分が未完成だと言われています。)

アンボワーズ城行程上、アンボワーズ城は、対岸からの見学だけになりました。左はその時の写真です。

この城についての予備知識が全くなかったので、私は、対岸から見て、一通りの写真を撮っただけでした。

添乗員の方の話の中に、この城で、昔、何かに頭をぶつけて亡くなった国王がいて、城中にはいまだにその亡霊が出るそうなという話題がありました。それは危害を加える怖い亡霊ではなく、観光客に、「頭をぶつけないように」と注意してくれる、優しい亡霊なのだそうです。私は、この話のおおまかな記憶があるだけで、メモはしていなかったのですが、今インターネットで調べると、どうも、その国王は、「温厚王」と呼ばれ、実際にこの城の鴨居に頭をぶつけて1498年に27歳で死んだシャルル8世のようです。

この城は、シャルトル大聖堂と同じく、「後期ゴシック」の「フランボワイアン(火焔)様式」として分類されるお城として完成され、後の改修でルネサンス様式も取り入れられたようです。しかし、フランス革命やナチス占領時代に破壊されて、現在残っている部分は、往事の5分の1ぐらいの規模になっているとか。

帰国してから上の写真で、手前の駐車場の車や家並みと比べてみると、確かに、建物は現在でもかなりの大きさで、この城が、当時のフランス国王の居城としてふさわしく、もともとは相当な規模のものであったことが良く分かります。左右両翼の広がりを見ても、本来の大きさを実感します。ロワール川を隔てて対岸から見ていたので、錯覚があったようです。

ダ・ヴィンチとメデューサの首

対岸のダ・ヴィンチのブロンズ像です。かつて、テレビの旅番組で見た記憶があります。しかし、自分がここで出会うとは、思いもかけませんでした。

この像は、写真でも分かるように、城の対岸に立つ私たちのすぐ脇にあり、同じ地面の上に台座ごと置かれているだけで、何のフェンスもありません。そのため、いろいろ落書きがあるのは困ったものです。

ダ・ヴィンチが抱えているのはメデューサの頭だそうです。なぜメデューサなのかというと、確か、彼の最初期の素描の中にメデューサの頭部を描いたものがあったからです。

この像そのものが誰の作品かは、調べても分かりません。ただ、ダ・ヴィンチと裸体はミスマッチだと思います。ロダンはバルザック像制作を依頼されて、やはり裸像から試作を始めたとはいえ、最終的にはナイトガウンをまとって創作の苦悩に室内を歩き回る、深みのあるバルザック像を完成させました。ダ・ヴィンチも、本質は探求者で、メデューサの頭部は、その精神や生き方を象徴するものとして置かれたはずです。そのダ・ヴィンチ自身が裸像では、強い矛盾を感じます。

もっとも、インターネットで調べると、ガウンをまとったダ・ヴィンチ像もあるようで、逆に、それはそれで平凡に感じるから不思議です。違和感を与えるだけ、このダ・ヴィンチの裸像は存在感を持っているのかもしれません。

アンボワーズ城とダ・ヴィンチ像の位置関係

ダ・ヴィンチ像の背から見たアンボワーズ城。ただし、その視線は城には向いていません。

このお城と地下室でつながっている、ダ・ヴィンチの暮らした屋敷が近くにあり、彼の墓のある教会堂も城に隣接しているようです。今回の旅行では時間的な余裕がありませんでしたが、いつか、また来たときは、ゆっくり見て歩きたいと思います。

ロワール河畔の城

ところで、左の写真はアンボワーズ城に向かうバスの車窓から見た風景です。ロワール川と、その向こう岸の集落の上方に小さなお城が見えます。添乗員の方から指摘されないと見過ごしてしまうぐらいなのですが、他に、今はホテルやレストランなどに利用されているというシャトーも、いくつもありました。町ごとに中心の丘に教会の尖塔があり、要所要所にお城があり、という感じでした。

ロワール渓谷(日本の「渓谷」とはかなり違いますが)のこのような風景の中を、高速バスで移動するのです。添乗員さんの折々の興味深い説明を聞き、田園や町や教会やお城を眺める。隣の席には、久しぶりに全員が揃った家族がいる。やがて、車内にはシャンソンの明るい歌声が流れる。目的地に近づくと、運転手さんが牛の鳴き声を鳴らして(マネして?)、居眠りをしている我々を起こしてくれる。……そんなふうに、このツアーは進行していきました。

美しきかな シュノンソーさて、次回は水の上の美しい城、シュノンソー城です。

位置関係の全容を示す写真が撮れなかったので、現地でもらった日本語版パンフレットの表紙でご紹介します。ご期待下さい。


半年以上にわたって掲載させていただいたこの「J'aime Paris! 」シリーズも、全21回で完結しました。バックナンバーは下記のとおりです。ぜひ、ご利用下さい。

  1. J'aime Paris!  私♡パリ
  2. J'aime Paris! (2)シャルトル大聖堂
  3. J'aime Paris! (3)シャンボール城
  4. J'aime Paris! (4)アンボワース城
  5. J'aime Paris! (5)シュノンソー 貴婦人たちの城
  6. J'aime Paris! (6)モン・サン・ミシェル
  7. J'aime Paris! (7)サン・マロ
  8. J'aime Paris! (8)オンフルール
  9. J'aime Paris! (9)ルーヴル美術館
  10. J'aime Paris! (10)ヴェルサイユ宮殿
  11. J'aime Paris! (11)ユーロ紙幣
  12. J'aime Paris! (12)国民議会
  13. J'aime Paris! (13)オペラ座
  14. J'aime Paris! (14)コンコルド広場
  15. J'aime Paris! (15)マドレーヌ寺院
  16. J'aime Paris! (16)エッフェル塔
  17. J'aime Paris! (17)パリのスーパーマーケット
  18. J'aime Paris! (18)サン・ミシェル広場近くのアパルトマン
  19. J'aime Paris! (19)シャンゼリゼ大通りを歩く
  20. J'aime Paris! (20)教会と乞食
  21. J'aime Paris! (21)最終回:ノートル・ダム大聖堂など

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