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差別政策の謝罪

2008年02月14日 差別政策の謝罪

少数民族問題や宗教対立などが原因の地域紛争は、公務員試験で地理の頻出項目です。代表的なものとしては、カナダのケベック州のイギリス・プロテスタント系住民とフランス・カトリック系住民との紛争。また、北アイルランドの、イギリス・プロテスタント系住民とアイルランド・カトリック系住民との紛争。また、キプロス島のトルコ・イスラム教系の住民と、ギリシャ・キリスト教系住民との紛争もあります。

差別政策の謝罪その中で、先住民族問題を抱えるオーストラリアは、2000年のシドニーオリンピックで、アボリジニのキャシー・フリーマンさんを聖火ランナーの最終走者に選んだことで、政府の現在の前向きの姿勢を強く印象づけました。

そして、今回、その政府と議会は、過去の差別政策の過ちを認め、謝罪しました。写真は、それを報じる朝日新聞です。「強制隔離政策」は、この記事で改めて再認識しましたが、政策として実にむごいことをやっていたものです。

ところで、1975年の「人種差別禁止法」制定で、悪名高き「白豪主義」を放棄したはずのオーストラリア(豪州)では、いまだに有色人種に対する差別意識が根強く残っているようです。日本との経済関係はアメリカよりも良好なのに、数年前には有色人種である日本人観光客への反感から、ビーチで銃の乱射事件がありました。

むろん、日本人も、差別意識に無縁ではありません。私たちは、国内だけではなく、周辺諸国との関係でも、歴史的な問題を抱えています。私たちは時として、差別されるだけではなく、差別する側にも回るのです。歴史的な事実は取り消せませんが、しかし、差別されるという痛みを感じ、共有することが、今後の問題解決には何より大切だと思います。そのことを、今回のオーストラリア政府の姿勢は示しています。

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