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樽前山

2007年04月04日 樽前山

私用で札幌まで行ってきました。帰途、樽前山(1041m)が見えたので、久しぶりに乗ったJRの車窓から撮影しました。

樽前山この、世にも珍しい、カウボーイハットのような形は、「カルデラ火山」である樽前山の「外輪山」とその中にある「溶岩円頂丘(溶岩ドーム)」が形作っています。北海道指定文化財のうち、特別天然記念物に指定されているぐらいのレアものの光景です。

公務員受験科目の内、地理では、火山活動による地形も要注意項目です。カルデラは、「成層火山」の山頂付近が大規模な噴火を経て陥没または崩壊してできることが多いようで、確かに樽前山はすそ野がきわめてなだらかに広がっているのが上の写真からも分かります。かつての山体は、粘性の低い溶岩が形成した、なだらかな富士山のような形をしていたのかもしれません。その頂上付近が陥没した後、そこに、今度は粘性が高めの溶岩が吹き出し、溶岩円頂丘が盛り上がったということになるのでしょうか。

いろいろ調べていくと、そもそも、樽前山そのものが、支笏カルデラと呼ばれるより大きな火山体の外輪山になるようで、次第に雄大な、あるいは悠久な話になってきますね。

しかし、樽前山は、現在活発に活動中の危険な火山でもあり、前日には車窓から噴煙も見えました。悠長なことばかりを言ってはいられません。札幌管区気象台の常時観測5火山の一つに指定されています(他には、有珠山、十勝岳、雌阿寒岳、駒ケ岳)。現実に噴火が起きた場合のことを考えると、地元の苫小牧市や千歳市などは相当な被害を出すことが予想されます。また、南の太平洋岸の山麓は道央高速道とJRの室蘭本線、国道36号線が走り、東側には新千歳空港があり、交通網は甚大な被害を被る可能性があります。樽前山のハザードマップが作成され、インターネットにも公開されていますが、公務員を目指す人は、そうした情報にも目配りをしておく必要があるでしょう。

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