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英国、または連合王国の独立問題

2007年01月19日 英国、または連合王国の独立問題

朝日新聞の18日(木)付け夕刊に、「スコットランド くすぶる独立論」という記事が載っていました。イングランドとスコットランドが合併して今年で300年になるそうです。ところが、スコットランド地方議会では、独立を唱えるスコットランド民族党が5月の選挙で第1党になりそうで、いろいろな議論が起こっているんだそうです。

我々は英国というと、一つのまとまった国として考えますが、歴史的経緯から、主要部のイングランドを中心として、北方のスコットランド、西方のウェールズ、それに、本島のグレートブリテン島に隣接するアイルランド島の北東部、つまり北アイルランド、これら4地域で構成する連合王国なんだそうです。

これは意外でしたね。知っていましたか? もちろん、人口や面積ではイングランドが圧倒的に多く、海外からはイングリッシュ=英国人全体を総称する言葉として使われます。しかし、イングリッシュは正確にはイングランド人だけを指し、他地方はそれぞれ順に、スコッチ(あるいはスコティッシュ)、ウェルシュ、ノーザン・アイリッシュ(たぶん)と、潔癖に区別するようです。

北アイルランド問題が、宗教間の対立を中心とする地域紛争の一例として、地理の分野で頻出ですが、実は英国には他にも独立問題があったんですね。
日本国内では、かつて、1971年の沖縄返還の前後で「琉球独立」が、一部で真剣に議論されたことを覚えています。また、北海道も「蝦夷独立論」が時々ささやかれ、今、北海道が道州制の先導役を果たしているのも、その経緯があるからでしょう。

北海道や沖縄は地理的にも独立を想定しやすいですね。他にも、少し意味合いは違いますが、東北地方に「吉里吉里国」や「ケセン国」などと称される運動があり、特に後者は「ケセン語」があり、「ケセン語訳聖書」も存在しているようです。特にこの二つ例は、地域興しや地域文化を考える手がかりとして重要な発想を含んでいます。

地方公務員になったときは、その地域を独立国として捉えてみるのもおもしろいかも知れませんね。各地のテーマパークは軒並み失敗しましたが、地域全体を「独立国」として捉える考え方は、新しい視点を作り出すのではないでしょうか。あるいは、面接対策として、「独立国」としてシミュレーションして、発想のユニークさをアピールするのも有効だと思います。

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